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プロジェクトマネジメントにおける課題とタスクの違い

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プロジェクトマネジメントでは、タスク管理と課題管理は基本ですが、両者が混同されているケースは非常に多く、プロジェクトが進行していくと入り乱れることが多々あるかと思います。

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問題と課題

問題とは

広辞苑で「問題」とは、「研究・論議して解決すべき事柄。」とあります。

プロジェクトマネジメントを考える上では、「現在の状況・状態」と考えると分かりやすいです。

問題と課題の関係

一方、広辞苑で「課題」とは、「題、また問題を課すること。また、課せられた題・問題。」とあります。

辞書的には、どちらも似たように思えてきますが、課題とは「現在の状態(=問題)と理想の状態のギャップ」と言えます。課題の解決とは「ギャップを埋めること」です。

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Webサイトのパフォーマンス問題の例を挙げます。

  • 問題
    Webサイトの応答が遅く、あるボタンをクリックして画面が切り替わるまでに10秒かかる
  • 理想の状態
    ボタンをクリックしてから画面が切り替わるまでの時間が3秒
  • 課題
    ボタンクリック後の画面遷移の時間を10秒から3秒に短縮すること

この例の場合、以下のような流れで課題管理が発生します。

310
310

画面遷移が遅いな。

10秒かかっているけど3秒にしたい。

まずは原因調査してボトルネックを探らないといけないな。

課題として管理しよう。

課題管理にあげたら、原因調査、対応方針の検討をしていきます。

タスク

タスクは作業です。作業内容、成果物、工数、担当者を定めることが必要です。基本的に定められるはずで、時間を費やせば終わるはずです。

課題管理において対応方針が決まったら、作業内容と担当者を決めてタスク管理に移行します。

管理ツール

プロジェクト管理ツール、タスク管理ツールが色々とありますが、課題とタスクが混同されていると、どんなに素晴らしいツールであったとしても、管理が難しくなってきます。

ツールにおける名称も、例えばBacklogではタスクのことを課題と呼んでいたりします。Backlogは使いやすいツールかと思いますが、本記事で定義した意味での課題をたくさん追加すると混乱します。タスクに至っていない課題の登録方法を決めて、それが周知徹底されるのであればまだよいかと思います。

おわりに

プロダクトに追われていると課題とタスクを混同して管理してしまうことはどうしても出てきてしまうかと思いますので、気を付けたいなと思います。

プロジェクト管理のおすすめ書籍について、こちらの記事に載せておりますのでよかったらご覧ください。

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