Excelを使ってデータを管理する際、日付に関連して曜日を表示したいことがよくあります。
Excelには、日付から曜日を抽出する便利な機能がいくつかあります。
Contents
TEXT関数で曜日を表示する方法
基本的な使い方
最も簡単な方法の一つは、TEXT
関数を使って日付から曜日を表示する方法です。この方法では、特定のフォーマットで日付を文字列に変換し、曜日を表示します。
構文
TEXT(値, 書式)
- 値
日付が入力されているセルを指定します。 - 書式
表示形式を指定します。曜日を表示するためのフォーマットは"aaa"
または"aaaa"
です。
具体例
日付 | 曜日(短縮) | 曜日(完全) |
---|---|---|
2024/09/18 | =TEXT(A2, “aaa”) → “水” | =TEXT(A2, “aaaa”) → “水曜日” |
"aaa"
を使うと短縮された曜日(例:月、火、水…)が表示され、"aaaa"
を使うと「曜日」が付きます(例:月曜日、火曜日、水曜日…)。
WEEKDAY関数で曜日番号を取得する方法
TEXT
関数では曜日を文字列で表示しますが、Excelには曜日を数値として扱うWEEKDAY
関数もあります。
WEEKDAY
関数を使うと、日付の曜日に応じた数字(1~7)を取得できます。
構文
WEEKDAY(値, [種類])
- 値
日付が入力されているセルを指定します。 - 種類(オプション)
週の開始日を指定します。- 1:日曜日始まり(1~7が日~土)
- 2:月曜日始まり(1~7が月~日)
- 3:月曜日始まり(0~6が月~日)
具体例
日付 | 曜日番号(日曜始まり) | 曜日番号(月曜始まり) |
---|---|---|
2024/09/18 | =WEEKDAY(A2, 1) → 4 | =WEEKDAY(A2, 2) → 3 |
カスタム書式設定を使って曜日を表示する方法
曜日表示のために関数を使わずに、カスタム書式設定を適用することもできます。
これにより、セルに日付を入力すると、自動的に曜日が表示されます。
手順
- 対象となるセルを選択。
- 右クリックして「セルの書式設定」を選択。
- 「表示形式」タブで「ユーザー定義」を選択。
- 曜日表示のために「種類」に
"aaa"
または"aaaa"
を入力。(ダブルクォーテーションは不要)
これで、セルに日付を入力すると、対応する曜日が自動的に表示されます。
具体例
日付 | カスタム書式(”aaa”) | カスタム書式(”aaaa”) |
---|---|---|
2024/09/18 | 水 | 水曜日 |
関数を組み合わせて曜日を表示する方法
場合によっては、TEXT
関数とWEEKDAY
関数を組み合わせることで、柔軟な曜日表示を実現できます。たとえば、曜日を短縮形で表示しつつ、週の番号も併記したい場合などです。
例:曜日+曜日番号
TEXT(A2, "aaa") & " (" & WEEKDAY(A2, 2) & ")"
- 結果
水 (3)
曜日を他の言語で表示する方法
Excelでは、曜日を英語や他の言語でも表示することが可能です。TEXT
関数を使う際に、Excelの言語設定に依存する部分があるので、必要に応じてシステムの言語設定を変更することが必要です。
例:英語で曜日を表示する
- 英語の曜日を表示したい場合は、
TEXT
関数に英語設定のフォーマットを使用します。
TEXT(A2, "dddd")
- 上記の場合、
Wednesday
と表示されます。
まとめ
Excelで曜日を表示する方法は複数ありますが、それぞれの方法に応じたメリットがあります。TEXT
関数は表示の柔軟性が高く、WEEKDAY
関数は曜日を数値として扱いたい場合に便利です。
TEXT
関数を使って曜日を文字列で表示。WEEKDAY
関数を使って曜日番号を取得。- カスタム書式設定でセルに日付を入力するだけで曜日を表示。
- 関数を組み合わせて柔軟な表示も可能。