PowerShellでは、ディレクトリを作成するためにmkdir
コマンドを使用します。
シンプルなコマンドですが、単一のディレクトリだけでなく、階層構造を持つディレクトリを一括で作成することもできます。
mkdir
コマンドの基本的な使い方を簡単にまとめます。
Contents
基本構文
PowerShellでmkdir
を使用する基本的な構文は以下の通りです。
mkdir <ディレクトリ名>
指定したディレクトリが存在しない場合に、新しいディレクトリを作成します。
mkdir
は、PowerShellで使用するエイリアス(ショートカット)です。
実際には、New-Item
コマンドレットの機能を利用しています。
mkdir
とNew-Item
は以下のように互換性があります。
mkdir MyDirectory
# は以下と同じ
New-Item -ItemType Directory -Path MyDirectory
色々なmkdirの使い方
単一のディレクトリを作成
mkdir SampleFolder
上記のコマンドを実行すると、現在のディレクトリ内にSampleFolder
という名前のフォルダーが作成されます。
ネストしたディレクトリを一括作成
mkdir "ParentFolder\ChildFolder"
このコマンドは、ParentFolder
が存在しない場合でも、自動的にParentFolder
を作成し、その中にChildFolder
を作成します。
フルパスでディレクトリを作成
特定のパスにディレクトリを作成する場合は、フルパスを指定します。
mkdir "C:\Users\YourName\Documents\NewFolder"
条件付きディレクトリ作成
ディレクトリが既に存在するかを確認してから作成する例です。
$dirPath = "C:\Example\NewFolder"
if (-not (Test-Path $dirPath)) {
mkdir $dirPath
Write-Output "Directory created: $dirPath"
} else {
Write-Output "Directory already exists: $dirPath"
}
複数のディレクトリを一度に作成
以下のスクリプトでは、配列を使って複数のディレクトリをまとめて作成します。
$folders = @("Folder1", "Folder2", "Folder3")
foreach ($folder in $folders) {
mkdir $folder
}
エラー処理
ディレクトリ作成中にエラーが発生した場合、PowerShellはエラーメッセージを表示します。
例えば、既存のディレクトリと同じ名前で作成を試みた場合などです。
エラーハンドリングを追加
try {
mkdir "ExistingFolder"
} catch {
Write-Output "An error occurred: $_"
}
注意点
- 管理者権限
システムフォルダーなどの保護された場所にディレクトリを作成する場合、管理者権限が必要です。 - エイリアスの使用に注意
mkdir
はUNIX系OSで一般的なコマンドと同名ですが、PowerShellではNew-Item
のエイリアスです。PowerShellの文法に慣れていない場合は、New-Item
を使うほうが分かりやすい場合があります。
まとめ
PowerShellのmkdir
は、新しいディレクトリを簡単に作成するための便利なコマンドです。基本的な使い方だけでなく、条件付きでの作成やエラー処理を組み合わせることで、より柔軟に操作が可能になります。