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SIerからユーザ企業に転職して2年経ち思うこと

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SIerからリサーチ会社に転職して2年が経過しました。転職を考え始めた頃は、「自分は社外で通用するだろうか」「転職してから後悔するんじゃないだろうか」といったことをよく考えました。

転職して思うことは、SIerで数年、仕事をしていれば、市場価値の高いスキルが身についているということです。

同じようにキャリアについて考えている方や転職を検討されている方へ、本記事が少しでもお役に立てばと思います。勤務先、転職先、個人の経験によっては当てはまらないかと思いますが、ご了承ください。

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現在の私の担当業務

SIerでは、公共団体の基幹システムの開発、保守を担当していました。システム要件定義、設計、プログラミングなどひととおり経験しました。

現在は、マーケティング課題を解決するためのデータを提供するサービスを担当しています。その中でも、主にメディア関連のビッグデータの収集、クリーニング、集計、ダッシュボードに係るシステムの企画、開発、運用を担っています。

どのようなデータをどのように収集し、繋ぎ合わせ、集計・分析すればクライアントの業務に役立つかを考え、データ収集・分析システムやクライアントへ提供するダッシュボードなどの企画を行っています。システムの実装部分はグループ会社や外部ベンダーに発注し、プロジェクトの推進を担っています。

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SIer経験者の強み

SIerでの業務の内容やポジションにもよりますが、SIer経験者に共通する、優れていると思える点は以下のとおりです。

  • 業務改善スキル
  • 開発プロジェクト推進スキル
  • スケジュール、課題、リスクなどの管理スキル

SIer経験者にとっては当たり前だと思うかもしれませんが、ユーザ企業では当たり前ではないことも多いです。

業務改善スキル

SIerでのシステム導入、開発業務をとおして、クライアントの業務を改善したことがある方は多いと思います。常に業務改善、システム化を意識する習慣が身についているため、転職先でも、無駄な業務や非効率な業務がすぐに目につきます。

私のチームのある業務では、エクセルでのデータ加工、集計が多い状況ですが、基幹システムの改修に費用と時間がかかるため、RPAの活用を進めています。業務フローの改善提案や簡単なアプリの作成を行うと存在感が増すと思います。

開発プロジェクト推進スキル

SIer経験者は、システム開発プロジェクトの流れを理解しています。費用の妥当性、各フェーズの成果物の内容や担保すべき品質、発生しやすい問題、ベンダーとのコミュニケーション方法などを把握しているため、円滑にプロジェクトを進められます。ベンダーの立場にいたため、ベンダーの気持ち、求めている情報が理解できます。

システム開発の経験がない方が発注側で指揮を執った結果、要件定義が不十分だったり、受入検証が形骸化したり、ベンダーとの認識齟齬が数多く発生したりするケースにしばしば遭遇します。

スケジュール、課題、リスクなどの管理スキル

開発経験がない社員の場合、成果物定義やWBSの作成ができないケースや、課題やリスクの管理が不十分なケースがあります。

SIerでは、ガントチャートでのスケジュール管理や、課題管理表の作成、リスク回避の徹底は基本です。そのような当たり前のことを実施しているだけでも、開発を主導する立場として十分仕事ができます。

ユーザ企業に転職してよかったこと

受託開発からユーザ企業へ転職してよかったことは、ビジネス、クライアントのためにシステムを開発するという意識が強くなったことです。

SIer時代の受託開発・保守業務では、どうしても、開発して納品すること、運用を安定させることが目的となってしまっていました。

現在は、どうすればクライアントに活用してもらえるか、どうすれば売上が伸びるか、利益率が高まるかといったことを常々考えており、そこに面白さを感じます。システムをビジネスに役立てるということに集中したい方は、ユーザ企業への転職はおすすめです。

まとめ

SIerでは当たり前と思っているスキルでもユーザ企業では重宝されます。ユーザ企業ではシステム開発がゴールではなく、ビジネスに役立てることがゴールですので、そういった業務に興味がある方はユーザ企業への転職を一つの選択肢としていただければと思います。

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