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転職を考えている方へ『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』

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転職するときに参考にした本があります。

一橋大学の楠木建教授が著した『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』です。

転職に限らず、キャリアを考えるとき、この本の内容を思い出します。

小手先のテクニックの話ではなく、メンタル面の話です。キャリアについては当然人による部分も大きい話ですが、参考になる方も多いのではないかと思います。

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本との出会い

著者の楠木教授のことを初めて知ったのは、SIer時代に訪問したクラウド関係のイベントでした。名だたるITベンダーの役員レベルの講演が多数あるイベントでしたが、最後の特別講演が楠木教授でした。

軽快なトークで、会場の笑いも誘っており、非常に印象に残りました。色々と調べて楠木教授の本を読むようになり、その後、書店で見つけて購入したのが、『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』でした。

他の著書では、『ストーリーとしての競争戦略』など読みました。

ご自身の髪の薄さをネタにするなど、笑いの要素も入っており、読みやすい本が多いです。

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好きなようにする

本の内容は、読者が楠木教授にキャリア相談をするというNewsPicksの企画での、教授の回答内容をまとめたものです。

色々な相談があるのですが、基本的には本のタイトルのとおり『好きなようにしてください』という回答をまずしています。根本的には、人それぞれ違い、それぞれ好きなようにするのがいい、という考えがベースになっています。

その後に楠木教授の仕事やキャリアに対する考えなどが記載されており、印象に残った内容を本記事で記載します。

行動すべきタイミング

本の中で最も印象に残っているのは、すぐに起業すべきか1年会社で修行してから起業すべきか、という相談に対する内容です。

自分の中の「機が熟した感」、これがキャリアについての意思決定にとってとても大切だというのが僕の見解です。

(中略)

普段生活している時も、道を歩いている時も、耳もとでガンガン怒鳴られているかのように、「さあ起業しろ、いま起業しろ」という声が聞こえる。話しかけてくる。これはもう機が熟しているわけで、起業すべきです。

『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』P.106-107

私は転職活動を2回しました。時期的に分けており、第一期転職活動では内定をいただいたものの転職しませんでした。

主に待遇面を理由に挙げて、エージェントにはお断りさせていただきましたが、「本当にこの会社でいいのだろうか」という引っかかりのようなものがあったというのが本音です。

これはまさに機が熟していなかったと思います。

内定辞退半年後の第二期転職活動で内定をいただいたときは、一切の迷いがありませんでした。「この会社だ!」、「これまでのキャリアを活かしながらやりたいこともできて、幅を広げられる!」、「行くしかない!」という気持ちでした。機が熟していました。

最初に内定をいただいた会社に入社していたらどうなっていたかはわかりませんが、現在の会社には入社してよかったと心から思っています。

今後もキャリアを考える際の重要な考え方となると思います。

キャリア計画はいらない

キャリアは計画できない

もう一つ本の中で好きな内容は『キャリアは計画できない』というものです。

私が常々思っていたことが肯定されており、自分の考えでもいいと思えました。

就職の面接で「10年後にどのような仕事をしていたいか」と聞かれたり、新入社員研修で「明確な目標持つことが重要 紙に書いて部屋に貼っておくといい」と言われたりしたときは、「そんなに先のことは分からない」、「明確な目標なんてない」と思っていました。

聞かれた時は適当に答えていました。

本でも書かれていますが、強い信念をもって実現したいことがある方はそれで構わないと思いますが、そういった方は少数派なのではないかと思っています。

楠木教授のキャリア相談では、相談者の至らない考えに教授がツッコミをいれるような記載が多いですが、『「キャリア計画がない」私はダメ人間ですか?』という相談には、『友達になれそう』、『キャリア計画は全然必要なし』という回答をしています。

偶然と必然のバランス

キャリアを考える上で、偶然と必然のバランスをとることが大切だと私は考えています。すべて計画通りには進みません。

  • 希望の会社に入れないかもしれません
  • 希望した部署と異なる部署に配属されるかもしれません
  • 会社や上司の方針が自分と異なるかもしれません
  • 身につけた技術が時代遅れになるかもしれません
  • 自分の職業がAIに置き換わるかもしれません

キャリアは自分自身にはどうしようもできない偶然に左右されることが多々あります。一方で、

  • 異動希望を出す
  • 休日にスキルアップする
  • 転職をする
  • 仕事をしながら大学に通う

など、行動することで必然的にキャリアを変えることもできます。偶然と必然のバランスをとることが大事だと思います。

ふとした時に「この仕事面白い」と思うかもしれません。

振り返ったときに、自分の希望した仕事ではなかったとしても、新しいスキルが身についたり、興味の幅が広がったりすることもあると思います。身につけたスキルを武器にして、やりたい仕事に寄せられる会社に転職するといったこともできるはずです。

常に振り返り、経験をふまえてキャリアを軌道修正することが大切だと思います。

まとめ

キャリアに関して行動するかどうか考える上で、「機が熟しているかどうか」を一つの判断基準にしてもよいかと思います。また、キャリアを考える上で重要なのは計画というよりも、常日頃、自分の感情に向き合いながら軌道修正していくことが大事なのではないかと思います。すべての人に当てはまるとは言えませんが、参考になる部分もあるかなと思います。

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