プロジェクトマネジメントについて体系的に学びたいな。
プロジェクトマネジメントの知識・スキルが身につく、わかりやすくまとまった書籍はないかな。
そんなことを考えていた数年前に手に取った書籍をご紹介します。その名も『世界一わかりやすい プロジェクトマネジメント』です。第4版の表紙では『アマゾン「オールタイムベストビジネス書100」に選出された実践的内容』と謳われています。
現在はシステム発注側の立場ですが、SIer出身ということもあり、プロジェクトマネジメントを行う立場で仕事をさせてもらうことが多いです。世間一般でいうとプロジェクトリーダー(PL)の仕事である場合もあります。
忙しい時こそ、原則に立ち返る必要があると思い『世界一わかりやすい プロジェクトマネジメント』は今も読み返すようにしています。
何度読んでも、まだまだだなと思い知らされる・・
プロジェクトマネジメントの問題で事業やシステム開発がうまくいっていないケースは非常に多いと思います。そのような問題の解決のために、知識・スキル習得をしたい方には、ぜひお読みいただきたい1冊です。
概要
「プロジェクトマネジメントのデファクトスタンダード、PMBOK(第5版)に完全準拠」とされているとおり、要所要所で「○○に関しては、PMBOKの○○を参照してね」というようなことが書かれています。
書籍の構成は以下のようになっています。
- パート1 プロジェクトマネジメントの威力
- パート2 プロジェクト定義フェーズ
- パート3 プロジェクト計画フェーズ
- パート4 プロジェクト実行フェーズ
- パート5 監視・コントロールフェーズ
- パート6 プロジェクト終結フェーズ
「プロジェクトマネジメントとは」というところからはじまり、要求事項の理解、プロジェクト目標、WBS、スケジュール、予算、資源、チーム作りなどなど盛りだくさんで進んでいきます。
実践的というのはその通りだと思います。例えば「プロジェクト目標の6つの基準」などがわかりやすくまとまっており、「今のプロジェクトではできているかな・・」といったことが考えやすいです。
パート1で基礎から説明がされているものの、プロジェクトマネジメントの実践経験があるとより読み進めやすいと思います。
おすすめポイント
何度も読み返せる「まとまりの良さ」がおすすめのポイントです。
プロジェクトマネジメントは、一度本を読めば身につくものではないため、原理原則を学んで実践で試す、また、実践の中で原理原則に立ち返るということが必要だと思います。そのような継続的な学びに適した書籍だと思います。
あまり具体的な内容には触れないでおきますが、パート1の「プロジェクトマネジメントの威力」だけを見ても有益だなと思います。
「有能なプロジェクト・マネージャー:7つの資質」「プロジェクト成功の12の黄金律」「プロジェクトマネジメントの10の知識エリア」あたりは戒めとして、読み返すようにしています。これらは、プロジェクトの計画や実行に問題ないか確認するためのチェックリストにもなり得ます。
おわりに
プロジェクトマネジメントについて学びたい方、業務でプロジェクトマネジメントに問題意識のある方には、ぜひ購入をご検討いただきたいです。