Python の pip
と pip3
の違いは、主に以下の2つのポイントにまとめられます。
Contents
Python のバージョンによる違い
pip
: 通常、Python 2.x のパッケージ管理ツールとして使われます。pip3
: Python 3.x のパッケージ管理ツールとして使われます。
Python 2 と Python 3 が共存している環境では、pip
はデフォルトで Python 2.x 用のパッケージマネージャーを指すことがあり、pip3
は Python 3.x 用を指します。しかし、Python 2 がサポート終了になっているため、現在の多くの環境では、pip
は Python 3.x を指すことが一般的です。
使用目的
pip
: Python 2.x 用にパッケージをインストールするために使用します。pip3
: Python 3.x 用にパッケージをインストールするために使用します。
利用シーンの具体例
- 複数バージョンのPythonがインストールされている環境
- Python 2.x と Python 3.x の両方がシステムにインストールされている場合、
pip
は Python 2.x 用であり、pip3
は Python 3.x 用です。 - たとえば、
pip install numpy
は Python 2.x にnumpy
パッケージをインストールしますが、pip3 install numpy
は Python 3.x にnumpy
をインストールします。
- Python 2.x と Python 3.x の両方がシステムにインストールされている場合、
- 単一バージョンのPythonがインストールされている環境
- 現在、Python 3.x がデフォルトで使われているシステムでは、
pip
も Python 3.x を指しており、pip3
と同じ動作をします。このため、Python 3.x が主流の現代の開発環境では、pip3
を明示的に使わず、pip
を使用しても同様の結果を得られることが多いです。
- 現在、Python 3.x がデフォルトで使われているシステムでは、
確認方法
インストールされている pip
と pip3
がどのバージョンの Python に関連しているか確認するには、以下のコマンドを使います。
pip --version
pip3 --version
これにより、それぞれの pip
がどの Python バージョンを使用しているかを確認できます。
まとめ
pip
は基本的に Python 2.x 用に使われますが、最近では Python 3.x 環境でもpip
として使われることが一般的です。pip3
は Python 3.x 用に使われ、複数バージョンの Python を共存させる環境では、明確に Python 3.x のパッケージ管理をするために用いられます。
現在では、Python 2 のサポートが終了しているため、Python 3.x 環境での開発では pip
と pip3
の違いがほぼ消滅していると言えます。