Power BIは、データの可視化と分析を行うための便利なソフトウェアです。
しかしながら、無料ユーザー間でのレポート共有にはいくつかの制約があります。
無料ユーザーがレポートを共有するための方法は大きく2つです。
PBIXファイルの共有
最もシンプルな方法は、Power BI Desktopで作成した.pbixファイルを共有することです。
レポート作成者も共有先のレポート閲覧者もPower BI Desktopのインストールが必要です。
以下の手順で行います。
- レポートを作成
Power BI Desktopでレポートを作成します。 - ファイルを保存
作成したレポートを.pbixファイルとして保存します。 - ファイルを共有
保存した.pbixファイルをメールやクラウドストレージ等(例:OneDrive、Google Drive)を使って共有します。 - 閲覧者がファイルを開く
共有された.pbixファイルをPower BI Desktopで開きます。
Power BI Serviceを利用した共有
Power BIサービスを利用してレポートを共有することも可能です。
ただし、ライセンスによってできることには違いがあります。
特に無料ユーザーには制限があり、閲覧可能なレポートはPremium 容量ワークスペースに発行されたものに限られます。
- レポートをPower BI Serviceに発行
Power BI Desktopからレポートを、Power BI ServiceのPremium 容量ワークスペースに発行します。発行できるユーザーは、ProまたはPremium Per Userのライセンスが割り当てられたユーザーです。 - 共有リンクを作成
Power BI Serviceでレポートを開き、共有リンクを取得します。 - リンクを共有
作成したリンクをメールやチャットで共有します。 - 閲覧者がリンクを開く
共有されたリンクをクリックしてレポートを閲覧しますが、閲覧者が無料ユーザーの場合、Premium 容量ワークスペースに発行されたレポートしか見ることができません。
Premium 容量は最も定額のプランでも月額約60万円であるため、閲覧ユーザーが少ない場合は、Power BI Desktopでの運用が現実的かと思います。
Power BIのライセンス
「ライセンスの種類」と「ライセンス組み合わせの Power BI コンテンツ閲覧可否」については、下記の公式ブログの記事が非常に分かりやすかったです。
やや古く、価格など更新されていない箇所がありますので、最新情報についてはご確認をお願いします。
Power BIの料金ページは下記のリンクです。
Power BI:料金プラン | Microsoft Power Platform
最高クラスのビジネス インテリジェンスおよびデータ視覚化プラットフォームである Microsoft Power BI の価格をご紹介します。Power BI Pro と Power BI Premium を比較してどちらが自社に適しているか...