PowerShellのSet-ItemPropertyは、ファイル、レジストリキー、またはその他のプロパティを持つオブジェクトのプロパティを変更するためのコマンドレットです。
主にレジストリの値変更やファイル属性の変更に使用されます。
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基本的な構文
Set-ItemProperty -Path <対象パス> -Name <プロパティ名> -Value <新しい値>パラメータの説明
-Path
変更対象のアイテムのパス（ファイル、フォルダ、レジストリキーなど）。-Name
変更するプロパティの名前。-Value
新しく設定する値。
使用例
ファイルの「読み取り専用」属性を変更
Set-ItemProperty -Path "C:\Users\User\Documents\sample.txt" -Name Attributes -Value "ReadOnly"このコマンドは、sample.txtの属性を「読み取り専用」に設定します。
レジストリ値の変更
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\MyApp" -Name "Setting1" -Value 1このコマンドは、HKEY_CURRENT_USER\Software\MyAppのSetting1の値を1に変更します。
ファイルの「隠しファイル」属性を設定
Set-ItemProperty -Path "C:\Users\User\Documents\hiddenfile.txt" -Name Attributes -Value "Hidden"このコマンドは、指定したファイルを隠しファイルに設定します。
Set-ItemPropertyの応用例
レジストリキーを使った設定変更の自動化
$regPath = "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced"
Set-ItemProperty -Path $regPath -Name "Hidden" -Value 1このスクリプトは、エクスプローラーの隠しファイル表示設定を有効にします。
複数のファイル属性を一括変更
Get-ChildItem "C:\Users\User\Documents\" | ForEach-Object {
Set-ItemProperty -Path $_.FullName -Name Attributes -Value "ReadOnly"
}このコマンドは、指定したフォルダ内のすべてのファイルを読み取り専用に設定します。
注意点
- 管理者権限が必要な場合がある
- レジストリの変更やシステムファイルのプロパティ変更には管理者権限が必要です。
PowerShellを「管理者として実行」して実行してください。
- 間違った変更に注意
- レジストリの変更はシステムの動作に影響を与える可能性があるため、慎重に行ってください。
- 必要に応じて、事前に現在の値を取得してバックアップしておくことを推奨します。
Get-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\MyApp" -Name "Setting1"
まとめ
Set-ItemPropertyは、ファイル、フォルダ、レジストリなどのプロパティを変更するのに便利。- ファイルの読み取り専用・隠しファイル設定、レジストリ設定の変更に使用可能。
- 必要に応じて管理者権限を使用し、変更前のバックアップを取ることが重要。
このコマンドを活用することで、システム設定の自動化やファイル管理の効率化が可能になります。
