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【アジャイル開発】PMの役割とは?

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「アジャイル開発に移行したら、PMの仕事がなくなった…?」

「スクラムマスターやプロダクトオーナーと、PMってどう違うの?」

ウォーターフォール開発の経験があるPMの方ほど、アジャイルにおける自分の立ち位置に戸惑うことは少なくありません。

しかし、アジャイルでもPM(プロジェクトマネージャー)は重要な役割を果たすとされています。

ただし、その役割やスタンスは、「指揮官型」から「支援者・調整者型」へと変化します。

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ウォーターフォール型開発におけるPMの典型的な役割

まず比較のために、従来型のプロジェクト管理におけるPMの役割を簡単に振り返りましょう。

  • プロジェクト計画(WBS、スケジュール、予算)の作成
  • メンバーのタスク割り当てと進捗管理
  • リスク・課題の管理
  • 顧客・上層部との調整
  • 成果物の品質・納期・予算の責任を負う

いわば「プロジェクトの司令塔」であり、トップダウン型のマネジメントが基本でした。

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アジャイル開発の価値観とチーム構造

アジャイル開発では、以下のような価値観や原則が大切にされます。

  • 顧客との協調を重視(契約よりもコラボレーション)
  • 変化への対応を最優先(計画よりも柔軟性)
  • チームの自律性を尊重(指示よりも自発的な行動)

また、スクラムなどのアジャイルフレームワークでは、次のような役割分担が前提になります。

役割主な責務
プロダクトオーナー(PO)ビジネス要件・価値の最大化、バックログの優先順位付け
スクラムマスター(SM)チームの進行支援、障害除去、アジャイルのガイド役
開発チーム計画・実装・テスト・振り返りを自律的に行う

ここで「PMの居場所は?」と思われるかもしれません。

アジャイル開発におけるPMの役割とは?

組織とチームをつなぐ“橋渡し役”

  • 複数のチームが同時に走る大規模プロジェクトでは、全体のスケジュール、予算、人員調整が必要になります。
  • PMはプロダクトオーナーやスクラムマスターではカバーしきれない“組織間調整”に立ち、全体を俯瞰します。

リスク管理と外部依存のコントロール

  • アジャイルでもリスクは存在します(例:外部APIの仕様変更、法令対応)。
  • PMは、事前のリスク特定・対応策の準備を担い、チームが安心して動ける環境を整えます。

ステークホルダー対応・調整窓口

  • 経営層、営業、顧客など、「アジャイルに詳しくない人」とのやりとりはPMが担うケースが多いです。
  • ステークホルダーの期待値コントロールや、スプリントレビューの報告調整など、外部との橋渡しが重要になります。

プロジェクト全体の成果責任を持つ

  • アジャイルはチームで自律的に動くといっても、「最終的に成果を出す」責任は組織として存在します。
  • 複数プロダクトをまたぐ横断的なロードマップの管理や目標達成は、PMが担うべき領域です。

書籍紹介

シグマクシスの方々が執筆された『誰も教えてくれなかったアジャイル開発』では、日本企業がアジャイル開発を導入するためのコツがまとめられています。

本書の中で「代理プロダクトオーナー」という役割を設定することが提案されており、本記事でまとめているPMの役割と重なる部分があります。

ウォーターフォール型に慣れているが、アジャイル開発を導入したい日本企業の社員に有用な書籍でおすすめです。

現場でよくあるPMの悩みと解決のヒント

悩み1:チームの意思決定に口出ししていいのかわからない

チームの判断を尊重しつつ、意思決定に必要な情報を提供するのがPMの役割です。指示ではなく“ガイド”を。

悩み2:POとPMの違いが曖昧

POはプロダクトの価値最大化に責任を持つ「ビジネス視点の役割」、PMは全体の予算・スケジュール・人員管理を担う組織的な立場です。

棲み分けを意識しましょう。

悩み3:自分がマイクロマネジメントしてしまいそう

アジャイルでは「信頼して任せる」ことが大切です。

進捗を“監視”するのではなく、“障害除去やチーム支援”に意識を向けましょう。

アジャイル時代のPMに求められるマインドセット

旧来型PMアジャイル型PM
指示・管理支援・調整
計画重視変化への適応
司令塔サーバントリーダー
メンバーを動かすチームを信頼して任せる

アジャイル開発では、「プロジェクトのオーナー」ではなく、「チームが成果を出せるように環境を整える人」としての役割が求められます。

まとめ

アジャイル開発では、PMの役割は変化します。

しかし、なくなるわけではありません。

むしろ、組織を横断してチームを支える支援者として、より重要な存在になります。

アジャイルでも成果を出せるPMになるためには、

  • チームを信頼し、任せる力
  • 組織やステークホルダーとの調整能力
  • 変化への適応力

が求められます。

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