2025年4月、はま寿司にて、異物(吸水シート)混入が発生し、ニュースになっています。
はま寿司は頻繁に食事に行くので残念ですが、再発防止、名誉挽回していただけると嬉しいなと思います。
過去3年くらいの回転ずしチェーン店での異物混入・迷惑事件をまとめてみました。
はま寿司での異物混入・迷惑行為事件
わさび乗せ事件(2023年1月)
2023年1月、山口県内の店舗にて、来店客が他人が注文した寿司に無断で大量のわさびを乗せるという悪質ないたずら動画がSNS(Instagram)上に投稿され、炎上しました。スシローペロペロ事件の直後ということもあり、「はま寿司でも同様の迷惑行為が発生」として報道されました。
少年1人が威力業務妨害の疑いで書類送検されたそうです。
https://www.sankei.com/article/20230607-4C74C6XW4NJTJCHFRJJHD2I6YQ
この事件に対しネット上では「食品テロが連鎖していて怖い」「子供連れで行きにくい」と消費者の不安が広がりました。
みそ汁のフタにわさび付着(2023年8月)
2023年8月、兵庫県内の伊丹昆陽店で提供されたあおさ汁のフタに、前の利用客が使ったとみられるワサビが付着しているのを客が発見しました。
フタが十分に洗浄されないまま再使用されたことを示唆するもので、利用客は「気持ち悪すぎる。安心して食事が出来ない」とSNSに苦情を投稿し話題になりました。この指摘を受け、運営会社はま寿司は食器洗浄マニュアルの遵守徹底を全店に通達し、再発防止策を講じています。
このケースでは異物そのものは食品ではなく他の調味料ですが、事実上“別の客の食べ残し”が自分の料理に付着していた形となり、衛生管理の不備として大きく報道されました。消費者からは店舗の清掃・洗浄体制に不信感を示す声が上がり、はま寿司は「不快な思いをさせ申し訳ない。全店舗で再発防止に努める」とコメントしています。
吸水シート混入(2025年4月)
2025年4月、大分県中津市の「はま寿司 中津店」で、「まぐろの大葉はさみ揚げ」(マグロと大葉の天ぷら)を提供した際に魚の仕込みに使う吸水シートが衣に混入し揚げられていたことが発覚しました。4月18日に男性客が実際に口に入れて違和感を覚え、確認したところ、白いシートが出てきたそうです。指摘を受けて店舗責任者はその場で深く謝罪し、ただちに所管の保健所にも連絡がなされました。(出典:newsdig.tbs.co.jp)
原因については現在も詳細調査中ですが、運営会社は「お客様に不快な思いをさせ大変申し訳ない。マニュアル遵守を徹底し再発防止に努める」とのコメントを発表しました(出典:fnn.jp)。
健康被害は出ていないようですが、トレンドに上がり、話題になっています。
スシローでの異物混入・迷惑行為事件
ペロペロ事件(2023年1月)
2023年1月、岐阜正木店で高校生の男性客が醤油差しの注ぎ口を舐め、湯呑みを舐め回し、さらには流れてくる寿司に自分の唾液を付けるという迷惑行為を行い、その様子を撮影した動画がSNS上に拡散されました。いわゆる「スシローペロペロ事件」として大きな非難を浴び、回転寿司業界全体のイメージ低下を招く事態となり、一時はスシロー運営会社の株式時価総額が約170億円も減少したと報じられました。(出典:ja.wikipedia.org)
運営会社のあきんどスシローはただちに当該店舗の全ての醤油ボトル・食器を洗浄し、店内の衛生対策を強化するとともに、当面は注文された商品だけをレーンに流す運用を全店舗で開始するなど再発防止策を講じました。
さらにこの迷惑行為を行った少年に対して約6700万円の損害賠償を求める訴訟を起こし厳正に対処しました(のちに調停成立により訴訟は取り下げ)。この事件に対して消費者からは「気持ち悪い」「もう回転寿司に行けない」といった声が相次ぎ、メディアでもトップニュースとして報道されるなど大きな社会問題となりました。
くら寿司での異物混入・迷惑行為事件
スープ濃縮液混入(2022年12月)
2022年12月、大阪市内の店舗にて、提供されたラーメンの丼の中にスープの濃縮液が入った小袋(ビニール製パック)が混入していたとの報告がありました。この出来事は来店客によるSNS動画投稿で明らかになったもので、乳白色のスープに沈んでいた「くら鶏塩白湯スープ」と書かれた小袋を箸で掬い上げる映像が拡散されました。(出典:girlschannel.net)
運営会社のくら寿司は事実関係の確認を進めた上で公表し、顧客に謝罪しています。当該店舗の調理工程上、本来スープ袋が混入することはないはずですが、ヒューマンエラーが疑われており、会社は再発防止策を検討するとしていました。
醤油ボトル 迷惑行為動画(2023年2月)
2023年2月、愛知県内の店舗にて、 スシローペロペロ事件に端を発し、くら寿司でも迷惑行為動画が露見しました。若い男性客がレーンを流れる寿司を手づかみで取り、卓上の醤油ボトルから直接醤油を飲むという非常識な行為を行い、その動画がSNS上で拡散されました。(出典:sirabee.com)
くら寿司はこの件で被疑者の特定に協力し、迷惑行為を行った人物を警察が逮捕・書類送検する事態となりました。運営会社は公式声明で「当社店舗での迷惑行為について厳正に対処する」と表明し被害届を提出するなど毅然とした対応を取っています。(出典:tokyo-sports.co.jp)
避妊具乗せ事件(2025年3月)
2025年3月、くら寿司の店舗内で使用済みと思われる避妊具(コンドーム)が皿の返却口に置かれている写真がSNSに投稿され、物議を醸しました。(出典:sponichi.co.jp)。
悪質ないたずらによるものですが、食品を扱う店舗として極めて不衛生かつ悪質な「異物混入(店内設備への混入)」事例として注目されました。運営会社は2025年4月3日付で「当社店舗での迷惑行為についての声明」をX(旧Twitter)上に発表し、この迷惑行為に対し厳正な対応を取ることを明言しています。
後日、犯人を名乗る人物から店舗に連絡があり謝罪の申し出があったものの、くら寿司側は被害届提出を含め毅然とした姿勢を崩さず「刑事罰も含め厳正に対処する」構えを示しました。(出典:tokyo-sports.co.jp)。
この件についてもニュース番組や新聞で大きく報じられ、前年のスシロー事件になぞらえて「またもや回転寿司テロか」といった論調で伝えられています。
その他のチェーンでの類似問題
すき家
牛丼チェーン「すき家」では2025年1月に鳥取市の店舗で提供された味噌汁にネズミの死骸が混入していたことが判明し、運営会社のゼンショーホールディングスが全店一斉休業して衛生点検と再発防止策の徹底を図る事態となりました。(出典:toyokeizai.net)
ゼンショーははま寿司も傘下に持つため、「グループ全体で衛生管理を見直す」というコメントを出すなど対応に追われています。
吉野家
同じく牛丼チェーンですが、大阪の店舗で、男性が卓上の紅生姜を直箸で食べる様子をSNSに投稿し炎上しました。
この行為により、吉野家は被害届を提出し、2023年3月に器物損壊および威力業務妨害の容疑で2名が逮捕されました。犯人は「周囲を笑わせたかった」と話していたそうです。
異物混入や迷惑行為への具体的な対処法
異物混入や迷惑行為が発生した場合、企業が迅速かつ適切に対応することは、ブランドの信頼性を守る上で極めて重要です。
大変な時代ですが、対処のための支援がビジネスになるかもしれません。
迅速な事実確認と状況把握
まずは、発生した行為の真偽を確認し、被害状況を詳細に把握する必要があります。監視カメラの映像確認、現場スタッフからの聞き取り、SNS上での拡散状況のチェックなどが含まれます。
やはり証拠は大事です。
被害届の提出・法的措置の検討
迷惑行為や営業妨害が確認された場合は、業務妨害罪や器物損壊罪の可能性を視野に、警察への被害届提出を検討します。実際に加害者の逮捕や書類送検に至ったケースも多くあります。
SNSなどを通じた公式コメントの発信
迅速な謝罪や状況報告を、公式WebサイトやSNSで発信することも重要です。
顧客への安心感を提供することは、企業としての誠実な姿勢を示すことが重要かと思います。
衛生管理体制の強化
事件を受けて、以下のような再発防止策を講じることが望まれます。
- 卓上調味料の個包装化
- 店舗内監視カメラの増設
- 利用者による衛生用品の使用徹底(使い捨てスプーン・箸など)
- 従業員教育プログラムの見直し
顧客対応の丁寧さ
被害が出た顧客に対して、誠実で丁寧な対応を行うことも信頼回復の鍵となります。返金や交換対応、個別のフォローアップ連絡を通じて、企業の誠意を示すことが重要です。
おわりに
このような行為は昔からあり、SNSで知られることになったという説と、SNSがあるから目立ちたくてこのような行為が発生している説がありますが、どちらもあるのかなと思います。
性悪説での予防も重要と思いますが、利用する側のマナーも向上して、安心して食事ができるようになることを願います。
あらためて、はま寿司さんいつもお世話になっておりますので、頑張っていただきたいです。