2025年2月、保険代理店大手「保険見直し本舗」で大規模なサイバー攻撃が発生し、最大で510万件もの個人情報が漏洩した可能性があると報じられました。
Contents
漏洩事件の概要と判明までの流れ
いつ何が起きたのか?
- 2025年2月16日に社内システムで異常が発生
- ランサムウェア感染によりサーバーデータが暗号化される
- ネットワークから切り離すなどの緊急対応を実施
公表までの経緯
- 2月25日
第1報を同社公式サイトで公表
https://mhompo.co.jp/news/20250225/pdf/5bb59a05.pdf - 4月30日
最大約510万件の個人情報が漏洩した恐れがあると発表
https://mhompo.co.jp/news/20250430/pdf/20250430.pdf
原因は「ランサムウェア」によるサイバー攻撃
ランサムウェアとは?
感染するとパソコンやサーバーのデータを勝手に暗号化し、復元と引き換えに「身代金」を要求する悪質なウイルスです。
今回の事件でも、外部からの攻撃によりデータが暗号化され、復元が困難な状態に陥りました。
漏洩した恐れのある情報とは?
以下のような保険契約者や相談者の情報が対象となっている可能性があります。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 保険会社名、証券番号、契約日、保険料・保険金額など
マイナンバー・銀行口座・クレジットカード情報は含まれていないとされています。
対象件数と影響範囲
- 最大で約510万件の個人情報が含まれていた可能性があります
- 保険見直し本舗で保険契約や相談を行った方、提携先の保険会社経由で情報を預けた方も含まれます
- 提携先には、第一生命、アフラック、楽天生命、ソニー損保、損保ジャパンなどが含まれます
保険見直し本舗の対応
初動対応
- 該当サーバーをすぐに隔離し、専門会社と調査を開始
- 順次システム復旧を行い、安全が確認された部分から業務を再開
被害者への連絡と専用窓口
- 漏洩の可能性がある方には書面で個別に連絡予定
- 専用の問い合わせ窓口(電話・Webフォーム)も開設
公表と謝罪
- 第1報(2月)、第2報(4月)と段階的に被害情報を公開
- 「深くお詫び申し上げます」と公式に謝罪
消費者に生じうるリスク
直接の金銭的被害は?
- クレジットカード情報は含まれていないため、直接的な不正利用のリスクは低いと見られます
それでも注意が必要な理由
- 漏洩した情報を元にした詐欺やフィッシング被害の懸念
- 契約内容からプライバシーが推察されるおそれ
- 住所・電話番号を用いた不正な名義利用
一般消費者が今すぐできる対策
不審な連絡に注意
保険見直し本舗や保険会社を装った電話・メールで個人情報を聞き出そうとする詐欺に注意しましょう。
企業が個人情報を電話で聞くことはありません。
通知が届いたら必ず確認
届いた書類やメールを無視せず確認しましょう。
パスワード変更と見直し
同社で使用したメールアドレスやパスワードを他でも使い回している場合は、変更することが望ましいです。
不審な請求・SMS・郵送物に警戒
情報が悪用されている兆候(見覚えのない契約・請求など)にすぐ気付けるように、明細をチェックすることが望ましいです。
今回の漏洩事件は、保険代理店を利用したことのある多くの方に関係する可能性があります。
今後の企業の対応や続報にも注目しつつ、詐欺や悪用への警戒心を持つことが大切です。
今後の再発防止策と第三者の動き
- 保険見直し本舗では外部専門家とともに原因を調査中
- セキュリティ対策強化・社員教育を含む再発防止策を講じると発表
- 金融庁・個人情報保護委員会への報告も行われていると見られます
- 第一生命など提携保険会社も謝罪・対応を開始
問い合わせ先(保険見直し本舗)
お問い合わせ窓口
株式会社保険見直し本舗グループ ランサムウェア問い合わせ窓口
0120-143-053
受付時間: 月曜~金曜 10:00~17:00 (祭日は除く)
お問合せフォーム
保険見直し本舗グループ 問い合わせフォーム
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