2026年9月3日にClaude Code v2.1.260、翌4日にv2.1.261がリリースされ、日々の開発作業を直接効率化する2つの新機能が追加されました。1つは、Claudeが編集した変更点をリアルタイムで表示する/diffパネル、もう1つは、読み込んでいるスキル(Agent Skills)の利用状況とコンテキスト消費量を診断する/skill-doctorコマンドです。結論から言うと、/diffパネルを使えば別ターミナルでgit diffを打つ手間がなくなり、/skill-doctorを使えば「入れっぱなしで使っていないスキル」がコンテキストを圧迫していないかをコマンド一つで確認できるようになります。どちらも既存のセッションで追加設定なしにすぐ使えるため、Claude Codeを日常的に使っている方は、アップデート後にまず試しておく価値があります。
Claude Code v2.1.260・v2.1.261の位置づけ
Claude Codeは週1〜2本のペースで頻繁にアップデートされており、直近では9月3日のv2.1.260でセキュリティ修正(括弧を含むパスの権限ルールが正しく機能していなかった不具合の修正)も同時に行われています。このセキュリティ修正については別記事「Claude Codeの『読み取り専用』設定が効いていなかった不具合とは」で詳しく解説していますので、企業でsettings.jsonの権限ルールを運用している方はあわせてご確認ください。本記事では、同じv2.1.260〜v2.1.261で追加された、日々の開発体験を変える2つの新機能に絞って紹介します。
新機能1:/diffパネル(v2.1.260、9月3日)
/diffパネルは、フルスクリーンモードで会話の横に表示され、Claudeがファイルを編集するたびに未コミットの変更をリアルタイムで映し出すパネルです。これまでClaude Codeの変更内容を確認するには、別のターミナルやIDEを開いてgit diffを実行する必要がありましたが、このパネルによって会話とコードの差分を同じ画面で同時に見られるようになりました。
使い方はシンプルで、フルスクリーンモードのセッション内で/diffと入力するだけです。パネルが会話の横に開き、以降Claudeが編集を行うたびに変更内容が自動的に更新されていきます。ターミナルの幅が十分に広い場合は、Claudeが編集を始めた時点でパネルが自動的に開くこともあります。
なお、/diffパネルを開くにはターミナルの幅を110列以上にする必要があり、これより狭いターミナルでは「幅が足りない」旨のメッセージが表示されてパネルは開きません。ターミナルソフトの設定でウィンドウ幅を広げるか、フォントサイズを小さくして列数を確保してから試してください。
このほか、同じv2.1.260では/costコマンドとステータスバーのprompt_cache表示に、プロンプトキャッシュがヒットしなかった際の推定原因(ツール定義やシステムプロンプトの変更、TTL超過によるアイドルなど)が表示されるようになりました。長時間のセッションでキャッシュ効率が急に悪化した際の原因調査に役立ちます。
新機能2:/skill-doctor(v2.1.261、9月4日)
Claude Codeには、特定の作業に特化した能力を追加できる「Agent Skills」という仕組みがあります(詳細は別記事「Claude Codeの『Agent Skills』とは?」で解説しています)。便利な反面、スキルやプラグインを増やしていくと、使っていないスキルの分だけコンテキストが静かに消費されるという課題がありました。公式ドキュメントによれば、スキル1つあたり名前と説明だけでおよそ100トークンのコンテキストを消費するとされており、スキルを何十個も導入しているプロジェクトでは、使っていないスキルの分だけ無駄なコンテキストコストが積み重なっている可能性があります。
この課題に対応するために追加されたのが/skill-doctorコマンドです。/skill-doctorを実行すると、読み込まれているスキルのうち作業に貢献しなかったものと、それぞれがコンテキストに与えているコストや呼び出し頻度が一覧表示され、一度も呼び出されていないスキルや、最近使われていないプラグインも合わせて確認できます。これにより、「入れているけれど本当に必要か分からない」スキルを、感覚ではなく数値をもとに判断してプルーニング(整理)できるようになりました。
なお、スキル一覧表示に使われるコンテキストの上限はモデルのコンテキストウィンドウの1%に固定されており、スキル数が多い場合は説明文が短縮されたり、呼び出し頻度の低いものから表示が省略されたりする仕様になっています。定期的に/skill-doctorでチームのスキル構成を棚卸しすることで、コンテキストの無駄遣いを防ぎつつ、本当に必要なスキルだけを維持しやすくなります。
そのほかの細かい改善点
v2.1.261では、コマンドやバックグラウンドタスクの出力をインラインで受け取れる上限を最大128,000文字まで引き上げるbashOutputMaxChars・taskOutputMaxChars設定や、大きすぎるサブエージェント用システムプロンプトをファイルから読み込める--append-subagent-system-prompt-fileオプションも追加されています。長い出力を扱うテストやビルドログの解析、カスタムサブエージェントを多用するチームにとっては、あわせて確認しておきたい変更です。また、/statusやclaude doctorには、組織のポリシーが読み込めなかった場合にその理由(プロキシがエンドポイントを正しく通していない、など)を表示する行も追加されました。
新機能の比較
| 機能 | 追加バージョン・日付 | できること | 使い方 |
|---|---|---|---|
| /diffパネル | v2.1.260(2026年9月3日) | 未コミットの変更をリアルタイムで会話横に表示 | フルスクリーンモードで/diffと入力(ターミナル幅110列以上が必要) |
| /skill-doctor | v2.1.261(2026年9月4日) | 読み込み済みスキルの利用状況とコンテキストコストを診断 | セッション内で/skill-doctorと入力 |
アップデート方法
これらの機能はすべて、Claude Codeを最新版に更新するだけで利用できます。ターミナルでclaude --versionを実行すると現在のバージョンを確認でき、2026年9月7日時点の最新版はv2.1.263(バグ修正のみ)です。自動更新が有効になっていれば通常は起動時に最新版へ更新されますが、反映されていない場合は手動でのアップデートをお試しください。
まとめ
Claude Codeの/diffパネルは「Claudeが何を変更したか」をリアルタイムで確認する手間を減らし、/skill-doctorは「どのスキルが本当に必要か」を数値で判断できるようにする機能です。どちらも新しいプランや料金は関係なく、アップデートするだけですぐに使い始められます。フルスクリーンモードを使っている方は/diffを、スキルやプラグインを複数導入している方は/skill-doctorを、まず一度試してみることをおすすめします。
