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SQLインジェクションの基本 攻撃方法と対策

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はじめに

SQLインジェクションは、データベースを利用するアプリケーションに対する深刻なセキュリティ脆弱性の一つです。

この攻撃手法を利用すると、攻撃者はデータベースに不正なSQLを挿入し、機密情報の取得やデータの改ざん、さらにはシステム全体の乗っ取りを行うことができます。

SQLインジェクションの仕組みと対策方法について、基本的な内容をまとめます。

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SQLインジェクションとは

SQLとは

SQL(Structured Query Language)は、データベースを操作するための標準的な言語です。

データの追加、更新、削除、検索など、データベース管理に必要な操作を行います。

SQLインジェクションの仕組み

SQLインジェクションは、ユーザーからの入力が適切に検証・サニタイズされていない場合に発生します。

攻撃者は入力フィールドやURLパラメータに悪意のあるSQLコードを挿入し、それをデータベースに送信させることで不正な操作を行います。

SQLインジェクションの種類

インバンドSQLインジェクション

攻撃者が同じ通信チャネルを使って攻撃とデータの取得を行う手法です。

エラーメッセージやデータベースの応答を直接利用します。

ブラインドSQLインジェクション

データベースから直接の応答が得られない場合に使用されます。

条件式を利用して、ページの挙動(真偽値)から間接的に情報を取得します。

アウトオブバンドSQLインジェクション

サーバーの特定の機能(例:DNSやHTTPリクエスト)を利用して、データベースから別の通信チャネルで情報を取得します。

SQLインジェクション攻撃の実行方法

ユーザー入力の悪用

フォームや検索ボックスに不正なSQLコードを入力します。

例えば、ログインフォームでパスワードを入力せずに認証を回避することが可能です。

認証の回避

攻撃者は ' OR '1'='1 のようなコードを挿入し、常に真となる条件を作り出すことで、認証を bypass します。

データの取得と改ざん

テーブル内のデータを不正に取得、変更、または削除します。

例えば、顧客情報やクレジットカード情報が盗まれる可能性があります。

SQLインジェクションによる被害

データの漏洩

機密情報が外部に漏洩し、個人情報の流出や企業の信用失墜につながります。

データの改ざん

データが不正に変更または削除され、業務に重大な影響を及ぼします。

サービス拒否(DoS)攻撃

データベースを過負荷にしてサービスを停止させることができます。

システムの乗っ取り

データベース管理者権限を取得されると、システム全体が攻撃者の制御下に置かれる可能性があります。

SQLインジェクションの対策方法

入力データの検証とサニタイズ

ユーザーからの入力を正しく検証し、不正なデータを除去します。

入力値の型や長さ、形式を厳密にチェックします。

プリペアドステートメント(パラメータ化クエリ)の使用

SQL文にパラメータを使用し、動的なクエリ生成を避けます。

これにより、SQLコードとデータが明確に分離されます。

ストアドプロシージャの利用

データベース内に事前定義されたクエリを使用し、アプリケーションからの直接的なSQL文の組み立てを防ぎます。

エスケープ処理

特殊文字をエスケープして、不正なSQLコードの実行を防ぎます。

ただし、エスケープ処理だけに頼るのは推奨されません。

最小権限の原則

データベースユーザーに必要最小限の権限のみを付与します。

これにより、万が一攻撃者に侵入されても被害を最小限に抑えられます。

定期的なセキュリティテスト

ペネトレーションテストやコードレビューを実施し、脆弱性を早期に発見・修正します。

おわりに

SQLインジェクションは、適切な対策を講じることで防ぐことが可能です。常に最新の情報を取り入れることで、システムを安全に保つことも重要です。

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