Streamlitのinput
系関数はアプリケーション内でユーザーからデータを入力してもらうための基本機能です。
以下、主要なinput
関数とその使い方について詳しく解説します。
Contents
text_input: テキスト入力
概要
単一行のテキスト入力フィールドを作成します。
名前やコメント、簡単なテキスト入力が求められる際に便利です。
基本コード
import streamlit as st
name = st.text_input("名前を入力してください")
st.write("こんにちは", name)
引数
label
フィールドのラベル(必須)value
デフォルトで表示するテキストmax_chars
入力可能な文字数の制限placeholder
テキストフィールド内に表示されるプレースホルダーテキスト
number_input: 数値入力
概要
数値のみを受け付ける入力フィールド。
数値データが求められるフォームに便利です。
基本コード
age = st.number_input("年齢を入力してください", min_value=0, max_value=100, step=1)
st.write("あなたの年齢は", age, "歳です")
引数
label
フィールドのラベル(必須)min_value
&max_value
入力可能な最小・最大値step
値を増減させる単位format
表示フォーマット 小数点以下の桁数を指定可能
text_area: 複数行のテキスト入力
概要
複数行のテキスト入力が可能です。
コメントやフィードバックの収集などに使えます。
基本コード
feedback = st.text_area("ご意見・ご感想を入力してください")
st.write("ご意見ありがとうございます:", feedback)
引数
label
フィールドのラベルvalue
デフォルトのテキストheight
フィールドの高さを指定できますmax_chars
入力可能な最大文字数
date_input: 日付入力
概要
カレンダーを使って日付を選択する入力フィールドです。
基本コード
birthday = st.date_input("生年月日を選択してください")
st.write("あなたの誕生日は", birthday, "です")
引数
label
ラベルvalue
デフォルトの日付(datetime.date
オブジェクト)min_value
&max_value
選択可能な最小・最大日付
time_input: 時刻入力
概要
時刻(時間と分)を入力するためのフィールドです。
基本コード
appointment_time = st.time_input("予約時間を選択してください")
st.write("予約時間:", appointment_time)
引数
label
ラベルvalue
デフォルトの時刻(datetime.time
オブジェクト)
file_uploader: ファイルアップロード
概要
ユーザーからファイルを受け取るための入力フィールド。
画像やCSVファイルなどのアップロードに使用します。
基本コード
uploaded_file = st.file_uploader("ファイルをアップロードしてください", type=["csv", "txt"])
if uploaded_file is not None:
st.write("アップロードされたファイル名:", uploaded_file.name)
引数
label
フィールドのラベルtype
許可するファイル拡張子(リスト形式)
slider: スライダー入力
概要
連続的または離散的な値を選択するスライダー。
数値の選択や範囲指定に使えます。
基本コード
level = st.slider("レベルを選択してください", min_value=0, max_value=100)
st.write("選択されたレベル:", level)
引数
label
ラベルmin_value
&max_value
スライダーの最小・最大値step
スライダーの刻み幅format
値の表示形式
まとめ
これらのinput
関数を駆使することでユーザーインタラクションを豊かにし、データ入力フォームを作成できます。