OpenAIのAIコーディングエージェント「Codex」は、ChatGPTの無料プランからでも使えるようになりました。その一方で、「Plusだと何回使えるのか」「上限に達したらどうなるのか」「Proにすべきか」と迷う人が増えています。
この記事では、2026年10月20日時点のOpenAI公式ドキュメントをもとに、Codexのプラン別の回数制限、上限に達したときの対処法、クレジットの消費量を整理します。Codexの基本的な機能については、OpenAI Codexとは?料金・使い方を解説も参考にしてください。
Plusは5時間ごと+週ごとの上限、Proは週の上限のみ
先に要点をまとめます。
- Codexは、ChatGPTアカウントで使えるOpenAIのAIコーディングエージェントです。
- 無料プランとGoプランでも、デスクトップアプリでGPT-6 Lunaを使ったCodexを試せます(順次展開のため、まだ使えないアカウントもあります)。
- CLI、VS Codeなどの拡張機能、Web版、iOS、クラウド連携(自動コードレビューやSlack)を使うには、Plus(月20ドル)以上が必要です。
- Plusには「5時間ごとの上限」と「週ごとの上限」があります。Proには現在5時間の上限がなく、週の上限だけです。
- 上限に達したら、制限のリセットを待つか、クレジットを買い足すか、APIキーに切り替えます。
プラン別:Codexで使える範囲と料金
CodexはChatGPTの各プランに含まれています。Codex専用の料金プランはありません。
| プラン | 月額(米ドル) | Codexで使える範囲 |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | 簡単なコーディング向け。デスクトップアプリでGPT-6 Luna(標準速度)。順次展開 |
| Go | 8ドル | 軽いコーディング向け。使えるモデルはFreeと同じ |
| Plus | 20ドル | Web、CLI、IDE拡張、iOS、クラウド連携。GPT-6.1 Sol、GPT-6 Lunaなど。クレジットの追加購入可 |
| Pro | 100ドル / 200ドル / 500ドル | Plusより多い利用枠。Ultrafast(超高速モード)は500ドルのプランのみ |
| Business | 1ユーザー月20ドル(年払い)、25ドル(月払い) | デスクトップとモバイルのアプリ、より大きなクラウドVM、SAML SSO、MFA。初期設定では業務データを学習に使わない |
| Enterprise / Edu | 要問い合わせ | Businessの機能に加え、優先処理、SCIM、EKM、RBAC、監査ログ、データ保存場所の管理など |
注意したいのは、CLIやIDE拡張はFree・Goでは使えない点です。「まずVS Codeで試したい」という人は、Plusへの加入が前提になります。
APIキーでもCodexは使えます。この場合はCLI、SDK、IDE拡張で動き、料金はAPIの従量課金です。ただし、GitHubのコードレビューやSlack連携などのクラウド機能は使えません。
ChatGPT全体のプランの違いは、ChatGPT料金プラン完全比較で詳しく比べています。
Codexの回数制限(Plus・Business)
Plusと標準のBusinessシートでは、5時間ごとに送れるローカルメッセージの目安が公開されています。
| モデル | 5時間あたりの目安 |
|---|---|
| GPT-6 Astra | 5〜45回 |
| GPT-6.1 Sol | 15〜160回 |
| GPT-6 Sol | 15〜150回 |
| GPT-6 Luna | 350〜3,000回 |
幅が大きいのは、タスクの規模やコードベースの大きさで消費量が変わるためです。最上位のGPT-6 Astraは、重いタスクだと5時間に数回で上限に達することもあります。普段の作業はGPT-6 SolやGPT-6.1 Sol、簡単な作業はGPT-6 Lunaと使い分けると、上限に達しにくくなります。
ほかに知っておきたいルールは次のとおりです。
- 5時間の上限とは別に、週の上限もあります。週の上限の具体的な数字は公開されていません。
- クラウドタスクは、ローカルのメッセージより多く利用枠を使うことがあります。
- Proプランには現在、5時間の上限がありません。制約になるのは週の上限です。
- 柔軟な料金のEnterprise・Eduには固定の上限がなく、クレジットに応じて使えます。
残りの利用枠は、Codexの使用状況ページ(chatgpt.com/codex/settings/usage)か、CLIの /status コマンドで確認できます。
Fastモードは利用枠を2.5倍使う
応答を速くするFastモードは、利用枠を標準の2.5倍消費します。GPT-6 AstraとGPT-6.1 SolのUltrafastは8倍です。急ぎでなければ標準速度のままにしておくと、利用枠が長持ちします。
画像生成も、平均で3〜5倍の速さで利用枠を消費します。
上限に達したときの対処法
作業中に上限に達した場合、進行中のターンは完了まで続けられます。その後の選択肢は次の3つです。
- リセットを待つ:5時間の上限なら次の時間枠で回復します。週の上限は週のリセットまで待つ必要があります。
- クレジットを買う:Plus・Proなどではクレジットを追加購入して使い続けられます。
- APIキーに切り替える:CLIやIDE拡張では、APIキーで従量課金に切り替えられます。
クレジットの消費量は、モデルとトークン数で決まります。100万トークンあたりの消費クレジットは次のとおりです(標準速度)。
| モデル | 入力 | キャッシュ入力 | 出力 |
|---|---|---|---|
| GPT-6 Astra | 250 | 25 | 1,250 |
| GPT-6.1 Sol | 50 | 2.5 | 250 |
| GPT-6 Sol | 50 | 5 | 250 |
| GPT-6 Luna | 2.5 | 0.25 | 12.5 |
GPT-6 Astraの出力は、GPT-6 Lunaの100倍のクレジットを使います。クレジットを買い足して使う場合は、モデル選びがそのまま費用に直結します。
「Selected model is at capacity」と出た場合
このエラーは自分の利用枠ではなく、OpenAI側でモデルが混雑していることを示します。CLIなら /model で別のモデルに切り替えるか、OpenAIのステータスページで障害が出ていないか確認してください。上位プランにしても混雑は解消しないので、プラン変更で解決しようとしないのがおすすめです。
Proプランを選ぶときの注意点
Proは100ドル、200ドル、500ドルの3段階です。上位ほど利用枠が多く、GPT-6 Astraの超高速モード(Ultrafast)は500ドルのプランだけで使えます。
200ドルのプランは2026年9月29日に新規受付を再開しましたが、新しい加入者の利用枠は以前より少なくなっています。2026年9月22日から9月29日午前10時(太平洋時間)までにPro 200を契約していた人は旧利用枠を引き続き使えますが、旧利用枠の据え置きは2026年10月29日までです。それ以降は同じ料金で新しい利用枠に変わります。Codexを長時間使っている人は、10月末までに使用量を確認しておくと安心です。
Codexの始め方
デスクトップアプリで使う(Freeでも可)
- ChatGPTのデスクトップアプリをダウンロードし、ChatGPTアカウントでサインインします。
- Codexの「New chat」を開きます。
- 作業したいフォルダやプロジェクトを開き、やりたいことを日本語で指示します。
CLIで使う(Plus以上またはAPIキー)
macOSとLinuxでは、ターミナルで次のコマンドを実行してインストールします。
curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh
インストール後、プロジェクトのフォルダで codex と入力し、初回は「Sign in with ChatGPT」を選びます。よく使うコマンドは次のとおりです。
codex exec:対話なしで実行します(スクリプトやCI向け)codex resume:最近の作業を再開しますcodex cloud:クラウドタスクを確認・送信します/model:使うモデルを切り替えます/review:変更内容をレビューします
Windowsでは、Windows標準のサンドボックスで動かす方法と、WSL2上で動かす方法があります。WSL2の場合は、PowerShellで wsl --install を実行したあと、WSL内で上記のインストールコマンドを実行します。リポジトリは /mnt/c ではなく、Linux側のホームディレクトリに置くと動作が速くなります。
VS Codeで使う(Plus以上)
VS Code、Cursor、Windsurfでは、拡張機能「Codex」(openai.chatgpt)をインストールしてサインインします。サイドバーにCodexのアイコンが出ない場合は、コマンドパレットから「Codex: Open Codex Sidebar」を実行してください。
Claude Code・GitHub Copilotとどちらを選ぶ?
| 比べるポイント | Codex | Claude Code | GitHub Copilot |
|---|---|---|---|
| 提供元 | OpenAI | Anthropic | GitHub(Microsoft) |
| 無料で試せる範囲 | デスクトップアプリでGPT-6 Luna | 有料プランが中心 | 無料プランあり |
| 向いている人 | ChatGPTをすでに有料で使っている人 | Claudeを使っていて、ターミナル中心で作業したい人 | GitHubでの開発が中心で、エディタ補完も使いたい人 |
すでにChatGPT Plusを契約しているなら、追加料金なしでCLIやVS Code拡張まで使えるCodexから試すのが手軽です。それぞれの細かな違いは、Claude Code・Cursor・GitHub Copilot・Codexの比較記事で解説しています。Codexで使うGPT-6 SolとLunaについては、GPT-6 Sol・Lunaとはも参考にしてください。
まとめ
- CodexはChatGPTの各プランに含まれるOpenAIのAIコーディングエージェントです。
- Free・Goでもデスクトップアプリで試せますが、CLI・IDE拡張・クラウド連携はPlus以上が必要です。
- Plusは5時間ごとと週ごとに上限があります。重いモデルやFastモードは利用枠を早く消費します。
- 上限に達したら、待つ、クレジットを買う、APIキーに切り替える、のいずれかで対応できます。
- Pro 200の旧利用枠は10月29日までなので、該当する人は使用量を確認しておきましょう。
料金や上限の数字は変わることがあります。契約前にはOpenAIの公式ページで最新情報を確認してください。